【源之丞】正しいことを言っているのに、なぜ伝わらないのか? ~勝ち負けではなく、二人の答えを探すために~

源之丞

あなたは、大切な人との話し合いで、

「自分は間違ったことを言っていない」

と思ったことはないだろうか?

約束を守ってほしい。

家事や子育てを分担してほしい。

お金の使い方を見直してほしい。

どれも、相手を困らせるために言っているわけではありません。

家族や二人の将来を考えているからこそ、伝えているはずです。

それなのに、相手は聞いてくれない。

こちらが説明するほど反論し、最後には喧嘩になってしまう。

「正しいことを言っているのに、なぜ分かってくれないのだろう?」

そう感じるのも無理はありません。

ただ、ここで一つ考えてほしいことがあります。

その話し合いの目的は、自分が正しいと証明することだろうか?

それとも、二人が抱えている問題を解決することだろうか?

正論が相手を追い詰めることもある

正しいことを伝えるのが悪いわけではありません。

守るべき約束やルールを、曖昧にしてはいけない場面もあります。

しかし、どれだけ内容が正しくても、伝え方によって相手には攻撃として届くことがあります。

「普通なら、それくらい分かるでしょう」

「あなたは、いつも何もしない」

「何度言えば分かるの?」

こう言われた相手は、問題について考えるよりも、自分を守ることに意識が向きます。

言い訳をする。

過去のあなたの失敗を持ち出す。

自分も被害者だと主張する。

その結果、最初は家事の分担について話していたはずなのに、いつの間にか「どちらが悪いか」を決める争いになります。

話し合いに勝っても、相手の心が離れてしまえば、本当に望んでいた結果は得られません。

正しさの奥にある願いを見る

あなたが正論を伝えたくなるのは、相手を負かしたいからだけではないはずです。

一人で家事を抱えるのが苦しい。

家族の将来を真剣に考えてほしい。

自分が頑張っていることに気づいてほしい。

もっと二人で協力したい。

正しさの奥には、このような願いがあります。

しかし、その願いを伝えず、相手の間違いだけを指摘すれば、本当に分かってほしい気持ちは届きません。

「あなたは何もしてくれない」ではなく、

「一人で抱えているようで苦しかった。これからは一緒に考えてほしい」

と伝える。

相手を裁く言葉ではなく、自分が感じていることと望んでいることを言葉にするのです。

Win-Winは、お互いが得をするだけではない

『7つの習慣』には、Win-Winを考えるという習慣があります。

これは、何でも半分ずつに分けたり、自分が我慢して相手へ譲ったりすることではありません。

自分が大切にしたいもの。

相手が大切にしたいもの。

その両方を理解し、どちらかが一方的に犠牲にならない方法を探すことです。

たとえば、妻は家事の負担を減らしたい。

夫は仕事から帰った直後には休みたい。

どちらか一方の希望だけを通すのではなく、

帰宅直後は休み、その後に一つ家事を担当する。

平日は難しい分、休日の家事を引き受ける。

家事そのものを減らしたり、外部サービスを使ったりする。

目的が「相手に勝つこと」ではなく「家庭を無理なく回すこと」なら、二人で別の方法を探せます。

話し合う前に確認したい四つのこと

大切な話をする前に、次のことを整理してみてください。

1.今回、本当に解決したい問題は何か

過去の不満をすべて持ち込まず、今回のテーマを一つに絞ります。

2.自分は何に困っているのか

相手の欠点ではなく、自分が感じている負担や不安を言葉にします。

3.相手は何を守ろうとしているのか

同意できなくても、相手の事情や不安を一度聞きます。

4.二人ができる具体的な行動は何か

「もっと協力して」ではなく、いつ、何を、どこまで行うかを決めます。

すぐに完璧な答えが出なくても構いません。

お互いの話を聞いた結果、今は合意できないと分かることもあります。

それでも、感情だけをぶつけ合うより、問題の形は見えやすくなります。

相性が違っても、関係は作っていける

占いでは、夫婦や恋人の相性を見ることがあります。

考え方や感情表現の違いを知ることで、なぜ同じことで衝突するのかが見えてくる場合があります。

ただ、相性が良ければ話し合わなくても分かり合えるわけではありません。

相性が難しければ、関係を続けられないとも限りません。

違いを知ったうえで、どのように向き合うかが大切です。

もちろん、暴力や一方的な支配がある場合まで、話し合いだけで解決しようとする必要はありません。自分の安全を守り、専門機関や信頼できる人へ相談してください。

正しさは、人生に必要です。

でも、大切な人との関係には、正しさだけでは届かない場所があります。

「自分が正しいか」から、

「二人にとって何が必要か」へ。

問いを変えることで、話し合いの行き先も変わるのではないでしょうか。

最後に

あなたが本当に望んでいるのは、相手を言い負かすことではなく、一緒に問題へ向き合える関係かもしれません。

次に話す時は、正しさの奥にある本当の願いを、一つだけ言葉にしてみてください。

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「勝ち負けではなく、お互いを大切にできる答えを見つけたい」

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