「あの時、別の道を選んでいたら」
過去を振り返った時、誰にでも一つくらいは思い浮かぶ選択があると思います。
あの会社を辞めなければよかった。
あの人と別れなければよかった。
家族に反対されても、やりたいことを続ければよかった。
もっと早く自分の気持ちを伝えればよかった。
今の自分が苦しいほど、選ばなかった人生は輝いて見えます。
しかし、過去の自分は、その後に何が起きるかを知りませんでした。
当時持っていた情報と経験、その時の生活や心の状態の中で、懸命に選んだはずです。
現在の自分が知っていることを使って、過去の自分を裁き続けるのは、少し厳しすぎるのではないでしょうか。
選ばなかった人生の結果は分からない
「あちらを選んでいれば、幸せになれたはずだ」
そう思うことがあります。
けれど、実際にその道を歩いていない以上、本当に幸せになれたかは分かりません。
転職しなければ安定していたかもしれませんが、心や体を壊していた可能性もあります。
別れた相手と結婚していたとしても、別の問題で悩んでいたかもしれません。
夢を追い続けていたら成功した可能性もあれば、生活が成り立たず、別の後悔を抱えていた可能性もあります。
人は、選ばなかった道の苦労を想像せず、得られたかもしれない幸せだけを見やすいものです。
そのため、今の人生と比べるほど、現在の自分が間違っているように感じてしまいます。
後悔には、今の願いが隠れている
僕は、後悔そのものが悪いとは思いません。
「あの時、挑戦すればよかった」という後悔には、「本当は挑戦したい」という現在の願いが隠れています。
「もっと家族との時間を大切にすればよかった」という後悔には、これからは大切な人との時間を失いたくないという思いがあります。
「自分の気持ちを言えばよかった」という後悔は、今後は言葉にしたいことを教えてくれます。
過去を責める材料として使えば、後悔は自分を苦しめます。
一方で、これから何を大切にするかを知る材料として使えば、後悔は未来を選ぶ力になります。
人生の脚本は書き直せる
『7つの習慣』には、自分の人生を主体的に選び直していく考え方があります。
幼い頃から教えられてきた価値観や、過去の経験によって、
「自分にはできない」
「家族を優先しなければならない」
「この年齢では遅い」
という脚本を、自分でも気づかないまま生きていることがあります。
過去の出来事は消せません。しかし、その出来事によって、これからも同じ生き方を続けなければならないわけではありません。
40歳まで周囲を優先してきた人が、41歳から自分の時間を持つこともできます。
一度夢を諦めた人が、別の形で学び直すこともできます。
関係を壊してしまった人が、次の関係では気持ちを伝えることもできます。
人生すべてを、今日一日で変える必要はありません。
ただ、続きをどのように生きるかは、今の自分が選べます。
今日から変えられることを一つ選ぶ
過去の後悔が浮かんだ時は、次の二つを書いてみてください。
- あの経験から分かったこと
- それを踏まえて、今できること
「学びたかったのに諦めた」と後悔しているなら、興味のある講座を一つ調べる。
「家族との時間を大切にできなかった」と思うなら、今週一度、一緒に食事をする時間を作る。
「本音を伝えられなかった」と思うなら、今の大切な人へ一つだけ気持ちを伝える。
小さくても、今日の選択が変われば、人生の続きも変わり始めます。
占いで過去の意味や人生の流れを見ることもできます。
けれど、「あの選択は間違いだった」と自分を責めるためではなく、その経験をこれからどう生かすかを考えるために使ってほしいと思っています。
過去は変えられません。
それでも、過去を抱えた自分が今日何を選ぶかは変えられます。
人生をやり直すとは、過去へ戻ることではありません。
過去から学び、今日から違う選択を始めることではないでしょうか。
最後に
過去の自分を責め続けるよりも、当時の自分が懸命に生きていたことを、まず認めてあげてください。
そのうえで、これからの人生に必要な選択を考えていきましょう。
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