一人目の占い師には、「相手を待った方がいい」と言われた。
二人目には、「新しい恋へ進んだ方がいい」と言われた。
答えが分からなくなり、三人目の占い師を探す。
それでも納得できず、インターネットで無料占いを調べ、動画やSNSで自分に当てはまりそうな言葉を探し続ける。
占いを受ける前よりも、不安が大きくなってしまうことがあります。
これは、珍しいことではありません。
自分にとって大切な問題ほど、「間違えたくない」「安心できる答えがほしい」と思うものです。
しかし、安心を求めて占いを繰り返すうちに、かえって自分で決められなくなることがあります。
欲しいのは未来の答えではなく、安心かもしれない
同じことを何度も占いたくなる時、本当に知りたいのは未来だけではないのかもしれません。
相手から連絡が来ると信じたい。
今の選択で間違っていないと言ってほしい。
苦しい時期が、もうすぐ終わると安心したい。
自分の望んでいる未来を、誰かに肯定してほしい。
その気持ちは決しておかしなものではありません。
不安が強い時には、悪い可能性ばかりが頭に浮かびます。占い師から「大丈夫」と言われることで、ようやく眠れる夜もあるでしょう。
占いの言葉に救われることも、確かにあります。
ただ、その安心が短時間しか続かず、すぐにまた占ってもらわなければ苦しくなるのであれば、一度立ち止まる必要があります。
答えが違うたびに、自分を見失ってしまう
占い師によって、使う占術も物事の見方も異なります。
四柱推命では、持って生まれた性質や時期の流れを見る。
易では、問いを立てた時点の状況と、その先の変化を見る。
手相には、現在の心理や生き方の変化が表れます。
同じ相談であっても、何を中心に見るかによって伝え方が変わることがあります。
また、質問する時期や状況が変われば、結果が変化する場合もあります。
だから、複数の占いを受ければ、必ず一つの答えにそろうとは限りません。
ある人からは「待つべき」と言われ、別の人からは「諦めるべき」と言われる。
そのたびに気持ちが揺れ、最後には「自分がどうしたいのか」まで分からなくなってしまいます。
自分の人生について相談していたはずなのに、いつの間にか、最も望ましい答えを言ってくれる占い師を探すことが目的になってしまうのです。
同じ相談を繰り返したくなった時に考えること
もう一度占いを受けたくなった時は、予約する前に次のことを確認してみてください。
- 前回の鑑定で、どのようなことを言われたか
- その中で、実際に行動したことはあるか
- 前回から現実の状況は変わったか
- 今回、新しく確認したいことは何か
- 自分が本当に言ってほしい答えは何か
前回の鑑定結果を聞いただけで、何も行動していないのであれば、必要なのは新しい答えではないかもしれません。
相手へ気持ちを伝える。
生活や仕事の状況を調べる。
期限を決める。
少し距離を置いて、自分の感情を整理する。
鑑定で見つかった課題に対して、小さくても一つ行動してみる。
現実が何も変わっていないまま同じ問いを繰り返しても、不安を一時的に落ち着かせるだけになってしまいます。
良い結果だけを信じればよいわけでもない
占いに依存しないというと、「結果を信じてはいけない」という意味に聞こえるかもしれません。
そうではありません。
良い結果であれば、その可能性を実現するために何ができるかを考える。
厳しい結果であれば、何に注意し、どのような準備をすればよいかを考える。
占いは、結果を聞いて終わるものではなく、その後の選択や行動に生かすものです。
たとえば、「相手との関係に可能性がある」と出たとしても、待っているだけで関係が深まるとは限りません。
反対に、「今は難しい」と出ても、人生のすべてが否定されたわけではありません。自分の心を守り、別の未来へ進む準備を始めることもできます。
大切なのは、望んだ答えが出たかどうかだけではなく、その結果を受けて、自分はどのように生きたいのかを考えることです。
占いから離れる時間も必要です
不安が強い時ほど、次の鑑定まで少し時間を空けることも必要です。
占いの結果をメモに残し、日常生活へ戻る。
信頼できる人と話す。
睡眠や食事を見直す。
目の前の仕事や家事に取り組む。
自分の感情が落ち着いてから、改めて考える。
心身が疲れている時には、どのような答えを聞いても悪い方向へ受け取りやすくなります。
占いから一度距離を置くことは、占いを否定することではありません。自分の感覚を取り戻し、占いを正しく使うための時間です。
僕は、相談者の方に何度も通い続けてもらうことよりも、鑑定をきっかけに自分で考え、選び、前へ進めるようになってほしいと思っています。
占いは、不安をなくすために手放せなくなるものではなく、人生を自分で選ぶために活用するものです。
答えが変わるまで占い続ける前に、一度、自分自身へ問いかけてみてください。
「僕は、私は、どのような答えなら安心するのだろう?」
そこに気づくことで、本当に向き合うべき気持ちが見えてくるかもしれません。
最後に
誰かに頼りたくなるほど苦しい時に、一人だけで抱え込む必要はありません。
ただ、占い師へ人生を預けるのではなく、自分の答えを見つけるために占いを使ってほしいと思っています。
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