「私の使命は何ですか?」
鑑定で、この質問を受けることがあります。
自分にしかできない仕事。
生まれてきた意味。
人生をかけて取り組める何か。
それが見つかれば、迷わず生きられるように感じるのでしょう。
でも、使命とは、ある日突然、どこかから与えられる答えだけなのでしょうか?
立派な夢がなければいけないのか
子育てや仕事が一段落した時、
「これから何を目標に生きればよいのだろう」
と分からなくなることがあります。
これまでは、家族の予定や会社での役割がありました。
毎日やるべきことが決まっていて、自分のことを考える時間はほとんどなかった。
ところが、時間ができて「好きなことをしていい」と言われても、何をしたいのか分からない。
そんな自分を、空っぽのように感じてしまいます。
しかし、やりたいことが分からないのは、あなたに何もないからではありません。
長い間、自分の気持ちよりも、誰かに求められることを優先してきたため、心の声が聞こえにくくなっているのかもしれません。
使命を探すほど、動けなくなることもある
最初から「一生続けられるもの」を探そうとすると、何も選べなくなります。
この資格は、本当に仕事になるだろうか。
今から始めても遅くないだろうか。
途中で飽きたら、お金と時間が無駄になるのではないか。
確実な答えを求めるほど、試すことが怖くなります。
しかし、やりたいことは、考えているだけで見つかるとは限りません。
実際に触れてみて、初めて分かることがあります。
興味のあった講座へ参加したら、思っていた以上に楽しかった。
人へ教えてみたら、自分が喜びを感じることに気づいた。
好きだと思っていたことを試した結果、仕事ではなく趣味として楽しみたいと分かった。
どの結果も失敗ではありません。
自分を知るための大切な経験です。
過去の中に、手がかりがある
やりたいことが分からない時は、未来ばかりを見ずに、これまでを振り返ってみてください。
時間を忘れて取り組んだことは何か。
人から、どのようなことで感謝されたか。
苦労している人を見ると、放っておけないことは何か。
お金にならなくても、自然に続けてきたことは何か。
子どもの話を聞くこと。
料理を作り、人に喜んでもらうこと。
職場で新人へ分かりやすく教えること。
友人の悩みに寄り添うこと。
自分では当たり前だと思っていることの中に、誰かにとっての価値が隠れている場合があります。
使命は、特別な才能だけから生まれるのではありません。
自分の経験、関心、人から求められてきたことが重なる場所で、少しずつ形になることがあります。
占いで分かるのは、可能性
四柱推命や手相から、その人が持つ性質や、得意な関わり方を見ることができます。
人前で表現することで力を発揮する人。
一人で知識を深めることが得意な人。
人を支える役割に喜びを感じる人。
新しいものを生み出すことに向く人。
こうした性質を知ることは、可能性を考える手がかりになります。
ただし、
「この仕事が使命だから、他を選んではいけない」
というものではありません。
占いは、あなたの人生へ職業名を一つ与えるものではなく、まだ使っていない力に気づくための材料です。
可能性を知った後は、実際に試してみる必要があります。
小さな興味を育てる三つの行動
使命を決める前に、次のことから始めてみてください。
1.少し気になることを書き出す
夢と呼べるほど大きなものでなくて構いません。「料理」「文章」「人の相談を聞く」など、一言で書きます。
2.一度だけ試してみる
体験講座へ参加する。本を一冊読む。詳しい人に話を聞く。すぐにできる行動を選びます。
3.自分の反応を確認する
楽しかったか。もっと知りたいと思ったか。誰かの役に立てそうか。もう一度続けたいと思えたか。
一度試しただけで、人生の目標を決める必要はありません。
興味を持つ。
試す。
少し学ぶ。
誰かに届けてみる。
その繰り返しの中で、「これをもっと続けたい」というものが育っていきます。
あなたの使命は、どこかに隠された一つの答えではないのかもしれません。
日々の経験を通して、自分で育てていくものかもしれないのです。
今すぐ立派な夢を持たなくても大丈夫です。
今日、少し心が動いたものへ手を伸ばす。
その小さな行動から、これからの人生が静かに始まります。
最後に
やりたいことが分からない時間も、これからの自分と出会うための大切な途中です。
焦って使命を決めるより、心が少し動くものを一つ試してみてください。
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