はじめに:「私、彼に愛されていない気がする」と悩むあなたへ
「彼の態度が冷たい」
「LINEの返事が遅いと不安になる」
「一緒にいても、心が満たされない」
こうした相談を、日々たくさん受けている。
恋人はいるはずなのに、心がどこか満たされない。
愛されていない気がして、苦しみの中にいる。
そして、多くの人が口にするのがこの言葉だ。
「私、ちゃんと愛されてますか?」
だが、ここでまず気づいてほしいことがある。
「愛されていない」という感覚は、相手の問題ではない。
多くの場合、それは“自分が自分を愛していない”ことの投影である。
「彼に大事にされていない」と感じる理由は、あなたの内側にある
恋愛において、満たされなさを感じると、
人はすぐに相手のせいにしたくなる。
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彼が連絡をくれないから
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態度がそっけないから
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言葉で気持ちを伝えてくれないから
確かに、相手の態度に問題がある場合もある。
だがその前に、立ち止まって自分に問いかけてみてほしい。
「私は、自分自身を大切に扱っているだろうか?」
「私自身が、私の心にちゃんと寄り添っているだろうか?」
自分のことを後回しにして、
「彼さえいれば幸せ」
「彼が愛してくれさえすれば満たされる」
と思っていると、恋愛はたちまち“依存”になる。
そしてその依存は、やがて執着となり、
「彼が冷たい」
「私だけが頑張ってる」
といった不満を生み出していく。
恋愛に不安を感じるとき、人は自己否定に気づいていない
「愛されたい」という気持ちの裏には、
たいてい“愛される自信のなさ”が潜んでいる。
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嫌われたら終わり
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重いと思われたくない
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彼がいないと私は価値がない
こうした思考が心の底にある限り、
どんな恋愛も「安心」にはならない。
恋が不安定なのではない。
「自分への信頼感」が不安定なのである。
愛されるために“頑張ってしまう”恋は、いつか崩れる
「ちゃんとしなきゃ」
「私が変わらなきゃ」
「もっと魅力的にならないと」
恋愛の中で、こう思い続けていないだろうか?
その背景には、「今の自分ではダメだ」という自己否定がある。
そしてその状態での恋は、常に緊張と不安を抱え込むことになる。
「いつか捨てられるかもしれない」
「飽きられたらどうしよう」
「他の女性と比べられているかもしれない」
これでは、恋をしていても休まらない。
むしろ、恋をしているのに孤独が深くなる。
自分を愛していないとき、誰の愛も受け取れなくなる
「彼はちゃんと愛してくれているのに、
どうしてもその愛を信じられない」
そんなケースも、実はとても多い。
これは、相手の愛情が足りないわけではない。
“自分が自分に愛を注いでいない”と、
外からの愛も素直に受け取れないという構造があるからだ。
「どうせ私なんて」
「私のこと本気で好きなはずがない」
そんな思考が習慣になっていると、
どれだけ愛されても、「足りない」と感じてしまう。
自分軸を取り戻すことが、恋愛の本当の出発点
恋愛をうまくいかせる秘訣は、相手に合わせることではない。
自分の心に正直になること。
そして、自分を誰よりも丁寧に扱うこと。
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嫌なことはNOと言う
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自分の気持ちを誤魔化さない
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「私はこう感じている」と素直に受け止める
この積み重ねが、自分との信頼関係を深めていく。
すると自然に、恋愛の中でもブレなくなる。
他人軸ではなく、自分軸で愛を選べるようになる。
本当の愛は、「愛されたい」ではなく「自分を愛している」から始まる
恋愛の不安をなくすには、相手を変える必要はない。
まず、自分との関係を整えることが先である。
「私は私のままで、愛される存在だ」
そう思えるようになったとき、
どんな恋も変わり始める。
外からの愛を求めるのではなく、
自分の中に愛を育てること。
それが、揺るがない愛の土台になる。
最後に:恋愛とは、あなたが“自分を愛する”ためのレッスンである
「私、ちゃんと愛されてますか?」
その問いを持つあなたに、私はこう答えたい。
「あなたがあなたを愛せるようになったとき、
恋愛は、こんなにも安心で満ちたものになるんですよ」
愛されたいと願うほど、外に答えを求めがちになる。
だが本当は、自分を見つめる勇気さえあれば、
恋愛は人生を変える力にすらなり得る。
だからこそ、不安な恋の渦中にいるときほど、
「自分を大切にできているか?」を問い直してみてほしい。
恋愛は、誰かとの関係性ではなく、
あなた自身との“愛の関係”から始まっているのだから。
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